現在、幕末まで存続した北条氏「狭山北条氏」のトピック展が神奈川県立歴史博物館で行われています。展示品は限られていますが重要な資料を中心に名品が見られますので是非この機会に神奈川県立歴史博物館に足を運んでみてください。
会期は2月24日(日)までとなっています。
展示の模様
そして、秀吉は翌年天正19年2月7日付で北条氏直を赦免し、関東に9千石、近江に1千石(後に河内に変更)、計1万石を与え豊臣大名として氏直を召し抱えました。
しかし、残念ながら氏直は同年11月に疱瘡を患って亡くなったと言われます。
一方、氏直の叔父氏規は徳川家康を通じ和平交渉を行ったことなどから赦免され、秀吉から2千石を与えられました。また氏直の遺領のうち4千石が氏規の嫡男氏盛に与えられました。そして文禄元(1591)年、氏規・氏盛親子は朝鮮出兵時に肥前名護屋に陣屋を構え在陣しました。この忠勤を秀吉は認め、文禄3(1594)年12月2日付で氏規に対し約7千石まで加増しました。氏規が亡くなるとその遺領を氏盛が継いで1万1千石の狭山藩として12代幕末まで存続しました。
現在の狭山藩陣屋跡 大阪狭山市
大阪狭山市立東小学校
私が大阪狭山市で印象深かったのは陣屋の跡に造られた大阪狭山市立東小学校の校章に北条家の家紋三鱗が使われていたことですね。道を尋ねたおじさんが私が持っていた資料の北条家の家紋を見て「なつかしい!子供の頃帽子にこれ付けてたんや!あそこにはお城があったんや、天守閣もあったんやで!!」などと言われましたが、天守閣は無かったにしろ大阪狭山市の市民に東国の戦国大名北条氏が浸透していることに驚かされました。
特別展「潮風と砂の考古学」のポスター
さて、現在神奈川県立歴史博物館では同時に特別展「潮風と砂の考古学」が開催されています。内容は神奈川県の海岸地形と考古学との関連性といったもので、小田原城の総構についても少し触れられています。古代から近代まで海岸と神奈川県の発展が伺われる良い内容の展示でした。
会期は2月17日(日)まで「狭山北条氏」と両方観られる期間での観覧がおすすめです。
会期は2月17日(日)まで「狭山北条氏」と両方観られる期間での観覧がおすすめです。
神奈川県立歴史博物館
【お問い合わせ】
【お問い合わせ】
〒231-0006 横浜市中区南仲通5-60
Tel.045-201-0926 / Fax.045-201-7364
【アクセス】
●みなとみらい線(東急東横線より直通)馬車道駅 3番・5番出口から徒歩1分
●みなとみらい線(東急東横線より直通)馬車道駅 3番・5番出口から徒歩1分
(エスカレーターは5番出口のみ)
●市営地下鉄 関内駅 9番出口から徒歩5分
●JR 桜木町駅・関内駅から徒歩8分
【入館料】※()は20名以上団体料金
20歳以上の方 300円(250円)
学生の方
20歳未満の方 200円(150円)
高校生の方
65歳以上の方 100円(100円)
中学生以下の方
障害者手帳をお持ちの方 無料